Alicia Keys - No One (Live Swarovski Fashion Rocks)
Alicia Keys - No One (Live Swarovski Fashion Rocks)
ソングライティングからプロデュースまでこなす若き、そして美しき才女、アリシア・キーズ。彼女の魅力はデビュー・アルバム『ソングズ・イン・A・マイナー』(01年)にたっぷりと注ぎ込まれている。クールでありながらも、絶妙に感情をコントロールし、ソウルフルな雰囲気を創り出す彼女のヴォーカル・ワークは、誰もが唸らされる素晴らしさだ。また、ヒップホップ・ナンバーをサンプリングし、それを巧みにループさせることで、美しいコード感を演出するトラックや、ピアノを多用した極上のR&Bナンバーでも、音楽的なハイセンスさと高い素養を見せつけている。結果、このアルバムは全米ヒット・チャートで初登場第1位、最終的に1,000万枚以上にも上るセールスを達成した。03年には2nd『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』をドロップ。クラシカルでオールドスクール・テイストの溢れるサウンド群を作り上げた。アリシアはその完璧な“音楽美”から放たれる煌びやかなオーラで世界中を魅了。音楽ヒストリーにその名を太字で刻み込んだのである。
Eric Clapton - Layla
Eric Clapton - Layla
60年代、まだデビューしたばかりの時点でクラプトンは早くもギタリストとして神格視されるまでの存在であった。しかし、そこから来るプレッシャーや、あるいはドラッグやアルコールへの深い依存、度重なる悲劇といった事柄が、彼の創造性を妨げることはなかったのである。最初に評価されたのはその驚異的な速弾きだったが、「クラプトンは神だ」という有名な賛辞を生むことになった最大の要因は、言うまでもなく彼自身のソウルフルなブルーズにある。60年代を通じて、後のロック・シーンに強い影響力を与えることになる著名なクラシック・ロック・バンドをいくつも渡り歩き、その活動を通じてジェフ・ベック/ジミ・ヘンドリックス/ジミー・ペイジ/ジョン・マクラフリンといった優れたギタリストたちと親交を重ねたクラプトンは、その後ソロ活動を開始。すかさず大きな成功を収め、やがてヴォーカリスト/バラード・ライターとしての才能も開花させていった。フレディ・キングのプレイから多くを吸収しながらもブルーズの可能性を広げる新しい演奏スタイルを次々と生み出してきたクラプトン――リズム&ブルースの世界にクロスオーヴァーするヒット曲を数多く輩出し、アンプラグド・スタイルでもシンガー・ソングライター的世界を展開。さらには匿名のトリップ・ホップ・プロジェクトにも取り組んでいるというから、なんとも素晴らしいではないか。
Nine Inch Nails - Closer(Live)
Nine Inch Nails - Closer(Live)
多少素朴とはいえインダストリアル・ポップの傑作となった89年の『プリティ・ヘイト・マシーン』で衝撃のデビューを果たして以来、猛烈な不満と怒りを表現した92年のEP「ブロークン」、悩みに満ちた94年の『ザ・ダウンワード・スパイラル』から99年の荒涼たる『ザ・フラジャイル』に至るまで、ナイン・インチ・ネイルズのフロントマン、トレント・レズナーは自らがポップ・ミュージック界において重要な存在であることを実証してきた。レズナーはマッキントッシュを使い疎外感や自己嫌悪、そして苦い裏切りを表現することにかけては完成された技をもっている。静けさの中に緊張状態を作り出し、それをインダストリアル・ノイズとして爆発的に解放する――レズナーの生み出す楽曲は、90年代の名曲として音楽史に燦然と輝いてきた。と同時に、彼は自らのレーベル<ナッシング>を設立しマリリン・マンソンをデビューさせたり、オリバー・ストーン監督の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』やデヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』のサウンドトラックを手がけるなど、バンド以外のプロジェクトでも見事な手腕を発揮している。05年には、間にリミックス・アルバムとライヴ・アルバムを挟んでいるものの、『ザ・フラジャイル』以来6年ぶりとなる新作『ウィズ・ティース』をリリース。メンバーを入れ替え以前よりパワー・アップしたエモーショナル・サウンドと、円熟味を増した力強いヴォーカルでついにシーンの最前線に復帰する!